iPhone 4のドッグ脇のネジは特注サイズ?
iPhone 4のドッグコネクタ脇にあるネジですが、iPhone 3Gや3GSの時は+ネジだったのですが、iPhone 4のネジ頭の形状を見るとそう簡単には外せないことが分かります。iPhone 3Gシリーズの時は、このネジを外せば分解もできたようですし、このネジをリプレイスしてストラップを取付けたりもできたのですが。。。iPhone 4はそう簡単にはいかないようです。
測定顕微鏡で拡大すると
写真1 iPhone4のネジ頭拡大写真寸法を計測すると下の写真のようになりました。測定値は3回平均です。単位はmmです。
穴形状は星形で、6角でもプラスでもない異形状なので通常のトルクスと思ってしまいますが、トルクスというと6頂点の星形の穴形状をしているので、上の写真はちょっと違うことが分かります。
もともとトルクス(TORX)は、米Camcar社が開発した髙トルク伝達効率、締付け作業性の高いネジ頭なのですが、Camcar社のHPを見るとTORXには通常の「TORX」というネジ頭と「TORX PLUS」というネジ頭の2種類が存在するのが分かります。この2つの関係はというと、TORX PLUSはTORXに対して髙トルク対応にしたもののようで、2つのネジ頭の形状は下図のように異なっています。TORX(下図右側)が三角形に近い溝形状をしているのに対してTORX PLUSは台形のような溝形状をしています。TORX PLUSは、いかにも強そうです。
TORXとTORX PLUSともに、基本は6-Point(六頂点の星形)ですが、「5ーPoint(5頂点の星形)」というのも製品化されているようです。 TORX 5-Point、TORX PLUS 5ーPointというものが6ーPointとは別に存在し、主にいたずら防止用のネジとして使われているようです。
これを踏まえて、写真1のiPhone4のネジの拡大写真を眺めてみると、一つ一つの溝の形はTORXのような三角形をしていることから、「TORX 5-Point」系統のネジ頭ではないかと推測できるわけです。ですが、Camcar社のHPには、ここまで穴の形状が小さなものはラインナップにないようです。日本の市場(ネット上)で、あえて、形状が近いものを探すと、下の2つが挙げられます。
ただし、兼古製作所の製品は、先端寸法1.3mmで少し大きく、先端形状模式図はTORXとは異なるように見えます。それに対してエンジニアの工具は「形状:TP-03」という記載からTORX PLUS-03の略ではないかと想像できます。とは言え、やはり先端サイズ1.3mmなので、iPhone4のネジ頭穴に比べて大きいものです。
実際に購入するとなると、両社ともにDTP-03(おそらくDriver Torx Plusの略)とかDR-86という型番(or 名称)で売られているようです。下の写真は一例です。
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携帯電話用特殊精密ドライバー5本組__3475 (上から2番目がDTP-03 楽天市場より) |
このドライバは先端サイズが1.3mmなので、頂点部分を削れば、もしかしたらiPhone4専用ドライバが作れるかもしれません。ということで、簡単な計算をしてみました。
下の図は、DTP-03の先端部、iPhone4のネジ穴を模式化したものです。一辺の長さをa、底辺?から頂点までの距離をhとします。また、辺と辺の挟角は360°÷5=72°です。これらの条件をもとに計算式をたてると、下記のようになります。
h1=1.3mmはDTP-03の値、h2=0.85mmは上述したiPhone4のネジの実測値です。
以上の結果から、DTP-03を一辺あたり0.25mm削れば、iPhone4のネジ穴の一辺の長さにできそうです。(ただし、工具鋼なので研削とかしないと削れないかもしれませんが)
あとは、DTP-03の先端形状と、iPhone4のネジ穴の形状が相似形であれば、専用ドライバになりえますね。
ということで、手始めにENGIEERのDR-86のドライバービット¥840を購入してみました。

上は、先端部のアップ写真です。焼結材っぽいですね。

これは先端部を横から見たものです。まぁ、工具なので、ネジが回せればいいわけですし、価格を考えればこんなモンでしょう。
で、肝心の寸法関係の話。上の写真は赤枠で囲んだ部分がiPhone4のネジ頭の穴の写真で、その周りに見えるのがENGINEER社のドライバビットの先端写真です。この写真を見る限り、ドライバビット先端の★形の頂点をちょっと削ったくらいじゃiPhone4のネジ頭穴には入りそうにありませんね。いろんな方向から削りこんでいかないと使い物になりそうもありません。
次はAnexのドライバを試してみるかな。。。
という感じで、今現在はiPhone4のネジをこじ開ける工具は一般的には出回っていないようなので、自作するしかないかな。書いてる自分はまだ実行には移していませんけど。。。
まぁ、おそらく専用工具が出回るのも時間の問題だとは思いますし。。。
<追記>
2010年9月現在、AmazonでもiPhone4のドッグコネクタ脇のネジを外せるドライバーは手に入ります。これを飼うのが一番手っ取り早いと思われます。
また、エザンスという会社から、ドッグ脇ネジをリプレースする形式のiPhone4用ストラップ取付け金具が発売されています。しかしながら、金属リングを使っている時点で、品位が下がりますね。それに、ドッグコネクタがしっかりはまりきらないのは、実用上問題ないとしても、どうかと思います。
ただ、専用ドライバは日本初になるのかな。1本1本エンドミルで削り出しをしているようなので、工具単価も高くなりそうですね。もっと一般的な工具メーカーからリリースされないかな。まぁ、1本入手しておけばバッテリ交換など、修理屋さんに頼むまでもない交換作業にに活用できそうです。
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コメント
はじめまして。
iPhone 4開封用のドライバーを探していたところ、こちらにたどり着きました。
なかなか探してもなかったので、やはり既製品ではなさそうなのですね。
大変参考になりましたm(__)m
投稿: Kazuhiro.A | 2010年7月11日 (日) 16時42分
>Kazuhiro.Aさん
はじめまして。
超遅レスですみません。
コメントありがとうございます。
ご参考になったこと嬉しく思います。
エザンスより、専用ドライバが発売されたようです。
いろいろ活躍してくれそうですね。
レアで有益な情報を、気ままにまじめに発信できるサイトを目指したいと思います。
これからも、当サイトをよろしくお願いしま~す。
投稿: 管理人 | 2010年8月 3日 (火) 21時58分