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2012/09/25

iPhone5 世論にも揺るがない信念に賞賛の一言.
これこそ真の物作り.

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iPhone5に使い慣れ、その薄さと軽さが手に染みついた自分に問うと、「もう、iPhone4Sには戻れない」という答えが返ってきます。

2年以上お世話になったiPhone4、一年経った4Sも、もう引退させようかなと思えてきます。iPhone4Sは64GBなので使用用途は十分あるんですが、“for Steve”と考えるとコレクション入りさせようかなと思えてきます。

Iphone5_iphone4_iphone4s
今回、ホワイトを購入しましたが、ユーザのミスによる表面処理の剥げ(禿げ)問題が渦中のブラック/スレートは、自分の中では“製品”というより”作品”の域に達していると思うので、たぶん、そのうち購入するでしょう。「お金を出すに相応しいものなら対価を払いたい」。それが私の価値観なので・・・(もちろん、お金の余裕があればの話ですがね)。

部材を選択し、その部材の長所を最大限に引き出そうとしている姿勢が非常に良く伝わってきます。

このブログでもさいさん触れていますが、アルミボディは、梨地アルマイト処理による艶消し部分と、ダイヤモンドカットによる鏡面部分が共存し、「アルミにしかできない」テクスチャを引き出しています。

バックパネルのインレイ(上下端のはめ込みガラス)はホワイトは「セラミックガラス」、ブラックは「着色ガラス」で、実はiPhone4/4Sの「フロートガラス」とは異なるもの。セラミックガラスはいわゆる“陶磁器”。要は食器類と同種の素材。ブラックの着色ガラスは、透明ガラスではなくて、ガラス自体に色が着けられたものです。先代のiPhone4/4Sは、「透明ガラスの裏面を顔料で着色したもの」だったので、全く別物なのです。

それゆえ、入射光に対する見え方が違うのにお気づきでしょうか?
この違いは、ホワイトモデルで顕著で、iPhone5のインレイは、iPhone4のバックパネルの白に比べて”より白く”見えると思います。

Iphone5_iphone4_taihi
それに、透明ガラスを使っていたiPhone4/4Sは、光の入射角度によって、カメラ部の輪郭の影やバックプレートの縁取りの影ができるため、おそらくデザイン画を忠実に再現できなかったと思われます↓

Iphone4_back_2
これは、透明ガラスの裏面に顔料を塗っているため、影の投影面が奥まったところにあるためです。また、入射した光が反射する面がガラス表面と裏面に2つ存在するため、影ができたり、光の乱反射↓で余計な像ができたり、デザイナーからすれば悩ましい素材だったと思われます。

Iphone5一方、iPhone5ではインレイ自体が光を透過しない素材なので、光の反射面はガラス表面1つだけ。そのおかげで不必要な像ができないため、デザイン画に近い”形”が表現できるのです↓(下の写真は、保護フィルムが貼ってあるので、その点はご容赦下さい。しかもサイズが合っていない)。

Iphone5_back
このように、従来の「透明ガラス+顔料着色」を用いる手法を見直し、”デザイン画に限りなく忠実な作品”を実現するための新たな手法を追求したと言えるでしょう。

世界中探しても、超大量生産品に陶磁器を使ってるスマホなんてないでしょ?普通なら、安易なプラスチックはめ込み部品を選択するでしょう。docomoのなんちゃってPRADA Phoneですらメッキ多用ですからね。

それから、バックカメラの保護ガラスにはダイヤモンドの次に高い硬度を持つ「人工サファイア」を用いており、傷に対する抜本的な対策を施しているのです。カメラのレンズには保護フィルムを貼りたくないですからね。画質が落ちるので。

フロント面に目を移すと、ディスプレイサイズの絶妙さにうなずかされます。

世の中の最新Androidスマートフォンのディスプレイサイズは大きなものでは5インチと、いたずらに画面を大きくする傾向にあります。SAMCUNGの調査では、ユーザは大きなディスプレイを望んでいるという結果が出ているらしく、それを追うように、やたらと大きくなっていきます。

しかし、画面が大きくなると片手操作ができなくなり、使い勝手が悪化します。

考えてみれば、SANSUNが発表している「大きな画面を望んでいる」という調査結果は、ユーザの要望であって、具体的なサイズは不確かでしょう。例えばGalaxy SⅢが採用した4.8インチディスプレイは、「なぜ4.8インチなのか?」を説明する根拠は、おそらく先代Glaxy SⅡのディスプレイサイズよりも大きく、片手で握れるサイズということになるでしょう。「4.8インチがベストかどうか?」は議論されていない気がします。

このサイズ、私の手では、片手操作ができません。正直ハンドリングしにくいです。

対して、Appleは、いたずらに画面サイズを大きくするのではなく、操作性とのバランスを的確に見極めました。

よく、「故スティーブ・ジョブズは、提案者に強い信念がないものは承認しない」と言われます。おそらく、現Appleにもその血は流れていて、iPhone5が4インチを選択するからには、それを裏付ける明確な理由と、そこから生まれる強い信念があったと想像されます。

iPhone5のディスプレイを触ってみると、1136×640 pixel 4インチのディスプレが人の片手におさまる最小にして最大のサイズだと言うことを実感します。

下の画像は、あくまでも片手操作を意識し、iPhone4、iPhone5、Galaxy SⅢを右手に持って親指のリーチを比べたものです(あくまで私の手のサイズが基準になので、手の小さい方はiPhone5の画面が大きすぎると感じる人もいるでしょうし、Galaxy SⅢのディスプレイでも小さく感じる人もいるでしょう)。

私の手が基準ですが、中央列のiPhone5は「親指が四済みに届くサイズ」なのです。iPhone4/4Sに比べて横幅は変えずに縦方向に伸ばしていますが、この伸ばしたサイズの根拠が明確です。基準は「人の親指が届く長さ」なのです。対するGalaxy SⅢは完全にオーバーサイズです。

iPhone4 iPhone5 Galaxy SⅢ
Iphone4_03_2 Iphone5_03 Galaxys3_03
Iphone4_04 Iphone5_04 Galaxys3_04
Iphone4_02 Iphone5_02 Galaxys3_02
Iphone4_01 Iphone5_01 Galaxys3_01

都市部の満員電車内では、両手でスマホを扱えないときも多くあります。そんなときに「片手で操作できるサイズ」は非常に重要だと思うのです。

いかがでしょう?
SoftBankのCMでお父さん犬が「全てのものには理由がある」と言っていますが、iPhone5で変化した部分にはしっかりとした理由があると感じませんか?

私も物作りに関わる人間です。
設計を行っていると感じることは、しっかりとした根拠に基づいて設計されたものは、図面も美しいものです。無理のある設計があると視覚的にもアンバランスで見にくいものなるのです。

どこから見ても美しいiPhone5の設計は理にかなったものと考えられるのではないでしょうか?


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